人気ブログランキング | 話題のタグを見る

とりにいかない(ポーズ編)

ヨガのポーズの練習の際によく言われる言葉だ。
ポーズを取りにいかない。

ポーズを取りに行くというのは
意識を外側に向けて
自分のイメージの中のポーズの完成形を目指して
体を工夫して使ってポーズに取り組むこと。
体のここをのばしてー、
ここをこっちに回転させてー
ここほぐしてー
こうしてこうしてこう!
キタ!
みたいなことです。
けがするぜ。

ポーズの練習のときにすることは
シンプルに型の練習をする。
そのときに
呼吸をすること、呼吸を聞くこと、呼吸を感じること
体は中心軸にいること
だと私は思っています。
目線を定めることが集中につながり
呼吸を見ることと中心にいることを可能にします。
体を安定させたらあとは待ちの姿勢。

できるできないに関わらず、そうすることだと思っています。
動く瞑想なんだし。

そんな風に思うようになったのは
ドロップバックの練習のときとカポタの練習のときの
自分の体の状態です。

ある日は遠くにしか降りられない
前日に食べ過ぎたわけでもなく、むくんでいたわけでもないのに。

またある日にはもう少しで踵に触れるというところまで降りられる。
遠くにしか降りられなかったときと条件的にはたいして変わらない。
生活のリズムも体のリズムも食生活もいつも通り。

これは体の柔軟性だけではどうしても説明ができないのです。
調子が悪いとか、そんな日もあるとか
16年もヨガやってきて、しかも教えてもいて、
もうそこで思考を止めるのは限界だなと感じていました。
もちろん、そのときの練習の結果にこだわらないというのも大事なのだけど、
ここはこだわりではなくて
もう少し体について考えたほうがいいということ。
膝裏が激痛で曲がらないという体からの何かもきていたので。

すると、求めよさらば与えられん的に
私の体を見せてもらえる数人の人に出会い、
また早朝マイソールでのケンさんのあり方に感じるものがあり

やっとこの言葉が、ケンさんが言っていたこの言葉が腑に落ちてきたのです。
ポーズはね、取りにいかないんだよ。

本当にそうだったんだ、と。
このことを言っていたのか、と。

途端に家で一人で練習ができるようになりました。
場所や誰かに自分を明け渡さなくては、放棄しなくてはできなかった練習が
自分で自分を見るという形でできるようになったのです。

我ながら学ぶスピード遅いです。








by z-jyo | 2016-07-18 12:50

アシュタンガヨガの練習と指導、占いは勉強の日々


by norizeki